Today & Tomorrow

校長メッセージ

心と頭を動かし、
「社会のリーダーと
なる礎」を
築きます

校長 田中友樹

Principal Tomoki Tanaka

洗足小学校校長 田中友樹

 子どもたちは、きっかけがあれば、自分たちの手で扉を開けていきます。そして、子ども同士の関わりの中で、それぞれの興味関心は、さらに大きく膨らんでいきます。ですから、大人たちにできることは、いろいろな人との出会いや体験、また興味をひくいろいろなものが身近にあることなど、子どもたちの世界が広がっていくように、環境を整えていくことです。

 「好きから得意へ」は、本校の学びを表す言葉です。学校の役割は、子どもたちの「好き」が、どんどん見つかり、広がっていくような場であることだと考えています。体験重視の授業、教科担当制、「探究」活動、一人一台のiPadや自由に活動できる空間であるBase_C、多様な音楽や美しいデザインに囲まれた環境などは、その一例です。それぞれの疑問や興味を追究していく姿勢、議論したりアドバイスをもらったりしながら学んでいく姿勢が、すべての子どもたちに育まれるよう、私たち教員は、日々伴走しています。このような環境で過ごすことによって、子どもたちは、「学ぶことがとても楽しい」と思うようになっていくのです。

 また、学校生活を通して、子どもたちには「当たり前の基準」が培われていきます。例えば、宿泊行事やスポーツ大会で異学年が混合する「たてわり活動」では、他者を思いやる心や集団の中での自分の役割を知り、上級学年は後輩のお世話をするのだという心構えが身につくだけにとどまらず、異学年の集団の中で同意を形成していく数多くの経験が、リーダーの育成につながっていきます。「道徳」では、自分で考え仲間と議論するなかで多様な考え方があることを知り、さまざまな角度からものを見る目を養っていきます。それぞれの得意をお互いに認め合うといった本校の文化も、こうした取り組みによって作られてきたものです。

 学校は、社会の中に存在しています。教育の目標が変わることはありませんが、その実現に向けた教育の内容や方法は、社会の変化にあわせて、柔軟に変えていく必要があります。本校はこれからも、子どもたちが大人になった時の社会の様相を懸命に予測し、今できる最善の教育、最先端の教育を模索しながら学校改革、授業改革に取り組んでまいります。そして将来、子どもたちが手に入れたものを自分だけのものにするのではなく、他者のため、社会のために奉仕貢献できる「社会のリーダー」となるよう、その礎を築いていきたいと思っています。

校長先生と生徒たち
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