洗足学園小学校

ご挨拶

確かな成長を実現するために…

 新型コロナウイルスによるパンデミックは、世界中に、そして日本社会に大きな混乱を引き起こしました。日常の行動が制約され、経済活動が停滞し、生活が変わりました。この混乱から回復するには、まだしばらく時間がかかりそうです。新たなウイルスは、人々に恐怖や不安を与えますが、自然界のことなので人の力の及ばないところがあります。感染の発生や拡大をコントロールすることはなかなかできないものです。知恵を出し合い、協力し合って乗り越えていかなければなりません。しかし、人々に不安と恐怖を与えるのは、こうした自然の中で起こることだけではありません。人によって引き起こされる不安や恐怖も存在します。世界各地で国家や民族、宗教をめぐる対立から、凄惨なテロや大きな紛争が数多く発生しています。また、経済や社会の格差と分断がさらに進み、偏った思想、急進的な考え方が、大きな力を持つようになってきています。まさに現代は、コロナウイルスによる危機だけではなく、人々の安心や安全が大きく脅かされている時代と言えるでしょう。

 しかし、こうした問題に立ち向かうべき国際社会は、各国の思惑もあり、合意形成がままならない状況です。国家の枠を超えて取り組む必要のある、温暖化などの気候変動や資源の枯渇、人口増加などの諸問題への対策、感染症対策も待ったなしですが、その取り組みは遅々として進んでいません。一方、国内に目を転じれば、財政問題の深刻化、経済活力や国際競争力の逓減、高齢化や地方の過疎化、後継者不足、産業の空洞化など、あらゆる分野において解決しなければならない課題が山積しています。

 

 こうした不安で閉塞感のある現代には、これを打ち破る気概と使命感を持ち、的確な判断で人々が安心できる社会を創造していく真のリーダーが必要とされています。洗足学園小学校は、こうした時代が必要としている「社会のリーダー」の礎を築く学校でありたいと考えています。

 私たちの考える「社会のリーダー」とは、脚光を浴びる政治や経済の分野で活躍する人物だけに限りません。世界には、恵まれない人々のために知恵を出し、日々努力している人々がたくさんいます。有名無名を問わず、人と社会に奉仕貢献し豊かな社会の実現に向けて努力している人たちが、少なからず存在しているのです。社会に奉仕貢献する志を持ち、様々なスタンスで豊かな社会の実現を志向する、このような人物を「社会のリーダー」と私たちは考えています。この「社会のリーダー」に必要とされる人格と能力の礎を築くことこそが、私たちに課せられた最大の使命です。「社会のリーダー」としての資質には、高い知性や強い意志、正しい使命感、他者への思いやり、健康や体力などが含まれるでしょう。洗足学園小学校には、こうした要素をバランスよく育成していく環境があるとともに、伝統の中で練り上げられてきた育成のためのプログラムがあります。

 

 本校は、広々として明るく清潔な校舎、プロジェクター3台が設置されているICT対応の普通教室、運動や遊びに十分な広さのある柔らかい人工芝の校庭、多彩な生き物を観察できるビオトープや学級農園といったハード面だけでなく、オリジナル教材、難易度の高い問題集、主要教科の習得に余裕を持った授業時間、日記漢字や筆算検定といった全校をあげた独自の取り組み、ICTの活用など、ソフト面でも大きな特色と他校にはない優位性を持っています。さらに、音楽大学を併設しているメリットを生かしたオーケストラ活動は、豊かな感性を育てる本校ならではの取り組みといえます。まったくの初心者だった1年生が、12月の演奏会ではステージ上で堂々と演奏します。その姿は本当に感動的です。人に感動を与えることができることほど素晴らしいことはありません。そのようなチャンスも本校にはあります。本校での6年間を通したこれらの教育と様々な体験が、高い能力と高邁な精神を兼ね備えた未来のリーダーの礎を築き上げていくことにつながっていくのです。

 私たちは、本校の教育内容とそのグレードの高さに自信を持っています。しかし同時に、さらに良い教育を模索し続けています。思いやりの心を育てることに効果のある「たてわり活動」、モラルや他者の気持ちを深く考えさせる「道徳教育」、さらには、全児童に一人一台のタブレット端末を持たせるなどのICTの効果的活用によって、児童の主体的な学びを進化させることもそうした教育改善の一環です。さらなる教育の向上を考え実現していく、それは何よりもお預かりした子どもたちの幸せな成長のためであります。ぜひ、本校の教育をよく知っていただき、お子様の受験をお考えください。

校長 吉田英也