Today & Tomorrow

校長メッセージ

心と頭を動かし、
「社会のリーダーと
なる礎」を
築きます

校長 田中友樹

Principal Tomoki Tanaka

洗足小学校校長 田中友樹

 何かを選択する時、人は自分が知っているものの中からしか選べません。ですから、本校ではたくさん新しいことを知り、たくさんの新しいものに触れられる環境を整え、「失敗してもいいからとにかくやってみる」ことを大切にしています。大人がきっかけさえ作ってあげれば、子どもたちは自分の手でどんどん扉を開けていきます。「学力形成」と「人間形成」は車の両輪といわれますが、どちらも経験を積むことが大切です。そして、その経験から学びが始まります。
 学校の役割は、学力と人間力を包括した「当たり前の基準」を培うことだと考えています。本校は中学受験の進学実績で注目されることが多いですが、それも「人間形成」の部分があってこそだと思います。心と頭は連動するからです。例えば、宿泊行事やスポーツ大会で異学年が混合する「たてわり活動」では、他者を思いやる心や集団の中での自分の役割を知り、上級学年は後輩のお世話をするのだという心構えを持つようになります。また「道徳」では、自分で考え仲間と議論するなかで多様な考え方があることを知り、さまざまな角度からものを見る目を養っていきます。これが、本校が考える「当たり前の基準」であり、本校が目標とする「社会のリーダーとなる礎を築く」です。
 また、「勉強は教わるもの」という受け身の姿勢ではなく、「疑問は自分で調べて解決していく」という、主体的に学び進める姿勢を育てたいと思っています。本校では全員がiPadを所持し、授業や諸活動で活用していますが、子どもたちが自由に深く調べられるよう、なるべく制限は少なくしたいと考えています。ただし、その際、少しでも「あれ、おかしいな」と思ったら、そこでちゃんと立ち止まり、保護者の方や教員に聞くことができる子どもを育てたいのです。ですから、デジタル・シティズンシップ教育に今後も力を入れていきたいと考えています。
 さらに、「探究学習」など、「多様性」をキーワードに大きく動いている社会に対応した教育も、進化させていきたいと思っています。
 時代は変化し続けますから、子どもたちが大人になった頃の社会では、今以上に学び直しの周期が短くなっていくでしょう。本校はこれからも、子どもたちが大人になった時の社会の様相を懸命に予測し、今できる最善の教育を模索しながら学校改革、授業改革に引き続き取り組んでいきます。そして、自分より立場の弱い人に寄り添いサポートできる、「社会のリーダーとなる礎」を育てていきたいと思っています。

校長先生と生徒たち
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