洗足学園小学校

ご挨拶

「社会のリーダー」となる基盤を築いていきます

 子どもたちを取り巻く社会は大きく変化し、混迷の時代に突入しています。これまで常識とされていたことが通用しない世の中になりました。安定的に経済発展をしていた時代は、高い学歴や優秀な成績は大きな武器でしたが、国全体が閉塞感に覆われている現代社会ではかつてのロールモデルは崩壊しています。数値化される認知能力を重視する社会から、目に見える数値では表せない非認知能力が重視される社会へと様変わりしました。

認知能力を学力、非認知能力を人間力と言い換えることもできますが、今の社会に求められているのは忍耐強さや自制心、リーダーシップ、コミュニケーション能力といった非認知能力に他なりません。とはいえ、認知能力と非認知能力には相関関係があり、粘り強さや主体性などが高まるにつれて、学習へのモチベーションが増していくことは明白です。モチベーションを恒常的に高めるために必要となるのが当たり前の基準だと考えます。

 

 例えば、困っている人がいたら助けてあげるのは当たり前だと考えるか、特別な行いだと考えるか、感じ方は人それぞれでしょう。同じように学校生活において、自らの目標に向かって努力するのは当たり前だと思うか、特別なことだと思うかによって、未来は変わってくるのです。

学力と人間力を含めた当たり前の基準を培っていくのが学校の役割だと思っています。だから学校には、行事をはじめとした様々な活動があるのです。頭と心の両方が動いてはじめて子どもたちは大きな成長を見せてくれます。本校は、他者への思いやりや正しい使命感、リーダーシップなどをバランス良く育成することをめざし、たてわり活動や道徳教育などにも積極的に取り組んでいます。6年間の学校生活にはリーダーシップを発揮する場面が数多く用意され、小さな失敗や成功を繰り返して挑戦する勇気を育み、相手の立場に立って考えて行動する寛容な心を養っていきます。そうして経験を積み重ね、高学年になる頃には下級生を優しく導くリーダーとしての自覚がめばえ、「社会のリーダー」となる基盤を築いていきます。

 

新型コロナウィルスの感染拡大から4年目を迎え、ようやく5類に移行されることになりました。思い起こせば、緊急事態宣言が発令される中でも学びを止めることなく、オンライン授業を遂行することができたのは、ICTを活用した教育の賜物です。学校と家庭が一致団結してテクノロジーを駆使して困難を乗り越えた経験は、大きな自信となり、確かな手ごたえを感じています。

本校はこれからもテクノロジーの力を活用して、不可能なことを可能にしていくような新しいことに取り組み、常に最善の教育を模索しながら子どもたちの将来に必要な力を育てていきます。

校長 田中友樹